日本みつばちの蜂蜜

私たちがふだん食べているはちみつは、
ほとんどが「西洋ミツバチ」が集めたものです。

集団行動にすぐれ、はちみつをたっぷり集めてくれるため、
養蜂家が飼育するのもほとんどが「西洋ミツバチ」です。


実は、日本在来種の野生の「日本ミツバチ」もいるんですよ。


多くは里山や林などに生息していて、木のうろなどに巣を作ります。
西洋ミツバチよりも少し小柄で、黒っぽい体。

西洋ミツバチたちは、美味しい花の蜜を見つけると
仲間にもそれを伝えて、いっせいに同じ花の蜜を集めるという
習性があります。

そのため、「れんげ」や「アカシヤ」などの
1種類の花の蜜だけでできたはちみつ(単花はちみつ)を
集めることができます。

それぞれが働き者で、仲間と協力しながらせっせとはちみつを集めるので、
年に何度もはちみつを採ることができます。

一方日本みつばちは、思い思いに好きな花の蜜をのんびりと集めます。
そのため、いろいろな花の蜜が混ざる「百花みつ」となり、
年に1度だけしかはちみつを採ることができません。

そもそも、かまわれすぎたり、住んでいる環境が気に入らないと
すぐに居なくなってしまうんです!
そのため、飼育も難しいんです。


というわけで、日本ミツバチが集めたはちみつはとても少なく、
ほとんど出回っていません。

ある柚子農家さんが柚子の花粉交配のために日本みつばちを飼っていて、
二次産物としてはちみつを採っているという話を聞いたことがありますが・・・

一升瓶サイズで5万円(!)でも、欲しい!という方がいるそうです。

そのくらいとっても珍しく、知る人ぞ知るレアなはちみつなんですね~


そのお味は・・・

単純にすっきりとした甘みではなく、
幾層にも折り重なったような深みがあり、それでいて優しい後味、
芳醇な花の香りがすごく印象的です。

まるで、日本の里山の四季の自然をぎゅうっと凝縮したみたい。

それはそうですよね、だって、日本創世のころから
ずっと日本の四季を生きてきた貴重な在来種のみつばちですから。

古くは「日本書紀」に日本ミツバチの記述も出てくるそうですよ。


日本ミツバチのはちみつは、夏の終わりに1回だけ、
巣ごと壊したり切り取ったりして採蜜します。

そろそろ今年採れた日本ミツバチのはちみつを味わえる頃。
運良くめぐりあったら、ぜひお味見してみてくださいね!